賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

アフリカ縦断2013-2014(その22)

「ナイロビ→ケープタウン編」(22)

 1月3日。この日は朝から雨が降っている。これで17日連続の雨だ…。6時、朝食。いつものようにマヨパンを食べたが、この日は格別な味わい。栗山さんがとっておきの日本製の「キューピーマヨネーズ」を出してくれた。さすがキューピー。アフリカのスーパーで売っているマヨネーズとはまったく味が違う。

 7時に出発。キャンプ場から「トランス・カラハリ・ハイウェイ」に出るまでが大変だ。大きな水溜まりをいくつも越えていかなくてはならなかった。

「トランス・カラハリ・ハイウェイ」に出てからは、かなり激しい雨に降られっぱなしで走りつづける。このあたりは南緯20度ぐらいで熱帯圏なのだが、冷たい雨にやられ、体はすっかり冷え切ってしまう。途中のガソリンスタンドでは、レストランの屋根の下でしばしの雨宿り。ホッとひと息、つくことができた。カラハリ砂漠でこれだけの雨に降られるとは…。

 12時過ぎに、ナタから280キロのハンジに到着。町中の「ホテル カラハリ」のレストランで昼食。フィッシュ&チップスを食べた。ほんとうはハンジ郊外の「タカドゥ・ブッシュ・キャンプ」でのキャンプ泊だったが、急きょ、「ホテル カラハリ」に泊まることになった。屋根のありがたさというもので、さっそくロッジの部屋の中を満艦飾りにして、濡れたものを干した。

「ホテル カラハリ」のロビーには、セピア色になった「カラハリ砂漠横断」の写真が飾られていた。それは大雨のブッシュの中をエンジンまで水につかった小型トラックが行く写真。カラハリ砂漠はやはり雨が降るのだ。それも大雨が降る。

「ホテル カラハリ」からは、傘をさして町に出る。カラハリ砂漠の町を傘をさして歩くとは、思いもしなかった。町中のスーパーに入る。品物は豊富。何でも手に入るという感じだ。

 夕食は「ホテル カラハリ」のレストランで。ライスつきの魚料理。淡水魚の魚は美味で頭からまるごと食べられた。夕食後は部屋で久しぶりのテレビを見た。サハラ砂漠に不時着した飛行機をみんなで修理して飛び立つという話。同室になった栗山さんは軽飛行機の免許を持っている人なので、飛行機には詳しい。2人して最後まで見つづけた。

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「トランス・カラハリ・ハイウェイ」を行く

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昼食の「フィッシュ&チップス」

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「ホテル カラハリ」のロッジ

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部屋の中は満艦飾り

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「ホテル カラハリ」に咲くブーゲンビリア

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ハンジの町のスーパーマーケット内

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「ホテル カラハリ」での夕食

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夕食のライス付きの魚料理