賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

アフリカ縦断2013-2014(その23)

「ナイロビ→ケープタウン編」(23)

 1月4日。この日も朝から雨。これで18日間連続の雨だ。トホホホ…。

 この日は長距離を走るので、まだ暗い5時に朝食。いつものマヨパンではなく、パンにチーズとトマトをはさんで食べた。そして6時に出発。「トランス・カラハリ・ハイウェイ」を西へ、西へと走り、ナミビア国境を目指す。

 雨をついて110キロ走ると国境に到着。ボツワナの出国手続き、ナミビアの入国手続きを終えてナミビアに入ったのは11時。国境通過で1時間半、かかったことになる。国境を越える旅行者はそれほど多くはないので、スムーズな国境通過といっていい。ありがたいことにナミビアに入る頃には雨が上がった。

 ナミビアに入ったところにあるレストランで昼食。テイクアウトの「パパ&ビーフ」を食べた。ナミビアでもボツワナと同じように、トウモロコシの粉を熱湯で練ったものをパパという。

「トランス・カラハリ・ハイウェイ」を西へ。ナミビアでもカラハリ北縁のこの道をトランス・カラハリ・ハイウェイといっている。国境から120キロ行ったゴアビスの町は、すごいことになっていた。降りつづく雨で水があふれ、道路は冠水していた。それはまるで「砂漠の洪水」といった光景だ。

 ナミビアの首都ウィントフックに近づくと、ついに雨雲は消え去り、青空が広がっていた。ウイントフック国際空港の近くまで来たところでバイクを止め、雨具を脱いだ。ほんとうにヤレヤレといった気分。もうこれで「雨とはおさらばだ!」と誰もが思った。これからはナミブ砂漠に入っていくからだ。

 16時30分、ハンジから520キロ走り、ウィントフックに到着。中心街を走り抜け、郊外の大規模なリゾート施設「アレブッシュ・ロッジ」に泊まった。施設内のキャンピングサイトにまさに着こうかという頃、一転にわかにかき曇り、真っ黒な雨雲が押し寄せてきた。すると雨具を着る間もなく雨が降り出し、ズブ濡れになってしまった。18日間連続の雨を象徴するかのようなにわか雨だ。

 しかしこの雨は30分ほどで止み、そのあとはきれいな夕焼けの空になった。これが「アフリカ縦断」最後の雨になった。「アレブッシュ・ロッジ」のレストランで夕食。スパゲティーを食べた。

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ボツワナの「トランス・カラハリ・ハイウェイ」を行く

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昼食の「パパ&ビーフ

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国境で給油

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ウイントフック国際空港の近くで

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ウイントフック国際空港周辺の風景

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ウイントフックの中心街

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きれいな夕焼けの空を見る

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夕食のスパゲティー