「南米・アンデス縦断」(25)
2007年12月14日。いよいよクスコの町を離れる日がやってきた。
6時、「ムナワシ・イン」の朝食。パパイア、オレンジ、パイナップルのジュースを飲み、メロン、マンゴー、パパイア、パイナップル、スイカ、バナナのフルーツとシリアル、アンデスパン、チーズ、ハム、ベーコンを食べる。
8時、クスコを出発。ボリビアの首都ラパスを目指してDR-Z400Sを走らせる。ウルバンバ川上流のビルカノタ川に沿った道だ。
標高4312メートルのラヤ峠に到達。アマゾン川の水系とチチカカ湖の水系を分ける峠だ。ここでアマゾンの世界と別れることになる。
クスコからビルカノタ川に沿って走ってきたが、この川はウルバンバ川、ウカヤリ川と名前を変え、アマゾン本流となって大西洋へと流れていく。このビルカノタ川のわずかに西を流れるアプリマック川が、アマゾン川の最長の流れになっている。その源頭というのは、かぎりなく太平洋に近い。
アマゾン川というのは、前にも言ったことだが、太平洋岸スレスレぐらいのところから、南米大陸を横断して流れ、大西洋に流れ出ていく川なのだ。
そのアマゾン川最長のアプリマック川だが、ナスカからクスコへの途中で通ったアバンカイの町の東側を流れ、パンパ川を合わせ、マンタロー川と合流してエネ川になり、さらにタンボ川になり、ウルバンバ川と合流し、ウカヤリ川と名前を変え、アマゾン川の本流となって大西洋に流れていく。
アマゾン川の全長は6300キロ。長さではアフリカのナイル川(全長6990キロ)に次いで世界第2位だが、流域面積ではナイル川やミシシッピー川などを大きく引き離して、ダントツで世界第1位になっている。
アマゾン、ナイル、ミシシッピーの「世界3大河川」を一目見ればすぐにわかることだが、アマゾン川は桁外れの水量といっていい。アマゾン川は他を圧して世界最大の川になっている。
アンデス山脈の4000メートル級の峠、ラヤ峠に立って、ぼくはいつの日か、アマゾン川の源流から河口までをたどってみたいと思うのだ。
クスコの「ムナワシ・イン」の朝食
クスコの「ムナワシ・イン」を出発
クスコからラヤ峠の道で小休止
ラヤ峠へ
ラヤ峠に到達!