「南米・アンデス縦断」(9)
クスコでは中心街にある「ムナワシ・イン」に泊まった。翌朝は6時にホテルの朝食を食べ、6時30分に出発。1日かけて「インカ帝国の都」をまわった。
クスコはケチュア族のケチャア語で「へそ」を意味する。この地はまさにインカの「へそ」なのだ。
インカ帝国の前身となるクスコ王国は13世紀に成立した。その後のインカ帝国はクスコを首都にし、最盛期には北はコロンビア南部から南はチリ北部までを支配する大帝国に発展した。
その大帝国はあっけなく崩壊してしまう。
1532年、スペインの探検家ピサロらのコンキスタドール(征服者)はカハマルカでインカ第13代皇帝のアタワルパを殺害すると、翌1533年、クスコに攻め入り、金銀財宝を強奪してインカ帝国を滅ぼした。
クスコ郊外の高台まで行き、町並みを一望する。
今のクスコはペルー・クスコ県の県都。人口は約30万人。クスコの北をアマゾン本流のウルバンバ川、南をアマゾン最長のアプリマック川が流れている。その間にはアンデス山脈のビルカバンバ山脈が連なっている。その最高峰は標高6271メートルのサルカンタイ山だ。
「ムナワシ・イン」の朝食
コカ茶を飲む
「ムナワシ・イン」のロビー
「ムナワシ・イン」の前の道
クスコの町並みを一望する