賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「南米・アンデス縦断」(2)

 2007年12月5日、いよいよ出発の朝を迎えた。

 ペルーの首都リマを出発点にし、世界最南の町、ウシュアイアを目指してアンデス山脈に沿って南下していくのだ。

「ラシエンダ・ホテル」のレストランでトーストとチーズ、ハム、ベーコン、ソーセージの朝食を食べると、我ら18名のメンバーはホテル前の駐車場に勢ぞろいした。

「目指せ、ウシュアイア!」

 と、全員で気勢を上げ、各人のバイクのエンジンをかけて走り出す。

 15台のバイクにはサポートカーが1台ついた。それには道祖神の菊地さんとメカニックの小島さん、ガイドの日系人のヤマグチさん、それと女性の参加者1名が乗っている。運転手はペルー人のアンドレスだ。

 カソリ号はスズキの400ccバイク、DR-Z400S。このDRでは道祖神のバイクツアー、「賀曽利隆と走る!」シリーズのうち、2002年の「ユーラシア横断」(1万5970キロ)、2004年~2005年の「サハラ縦断」(6763キロ)、2005年の「韓国縦断」(2974キロ)、2006年の「シルクロード横断」(1万3171キロ)を走っている。

 リマ市内のガソリンスタンドで給油し、太平洋岸の国道1号を南下。20キロほど走ったところで海岸に出ると小休止。そこからは太平洋を右手に見ながら走った。

 街道沿いの町のレストランで昼食。我々は走り出した喜びもあって、テーブルを囲みながら話が弾んだ。

 ここでの昼食は「アロス」と「カウカウ」。アロスはライスで、カウカウはジャガイモの煮込み。その中には牛の腸か入っている。それにユカイモのフライの「ユカスフリータス」がつく。ユカイモというのは、南米(アマゾン流域)原産のキャッサバのこと。ジャガイモも南米(アンデス高地)原産。ジャガイモやユカを食べていると南米を強く実感するのだった。

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朝食のチーズ、ハム、ベーコン、ソーセージ

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我らのバイクが勢ぞろい!

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ガソリンスタンドで給油し出発

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街道沿いの町のレストランで昼食

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「南米・アンデス縦断」のメンバー

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「アロス・コン・カブカブ」

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「ユカフリータス」

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ガイドの日系人のヤマグチさん