「鵜ノ子岬→尻屋崎2012」(59)
宮城県の唐桑半島から国道45号に出ると、県境を越えて岩手県の陸前高田に入った。
東日本大震災で町が消えた陸前高田は、今回の「平成三陸大津波」の最大の被災地といっていい。高田松原で唯一残った「奇跡の松」も枯れてしまった。
陸前高田の海岸は地形が変わり、高田松原海水浴場の長い砂浜は消えた。家族連れで賑わった夏の海水浴場のシーンが、しきりに目に浮かんでならなかった。
かつては大勢の人たちを集めた国道45号沿いの人気の道の駅「高田松原」は、大津波に襲われた時のままの無残な姿をさらしている。国道沿いの高層ホテルも残っていた。その1階はまるで廃墟のようだ。
陸前高田からは県道38号で広田半島南端の広田崎へ。駐車場にV-ストロームを停め、遊歩道を下り、岬突端の展望台に立った。そこからの眺めは絶景。手前には青松島、その向こうにはウミネコの島、椿島が見える。太平洋は抜けるような青さだ。
つづいて広田半島東端の黒崎へ。岬の突端に立つと、広田崎がよく見える。その先の青松島と椿島も見える。長く延びる唐桑半島も見える。その先端が御崎になる。
ここでも駐車場にV-ストロームを止め、松林の中の遊歩道を歩き、岬突端の展望台に立った。正面には広田半島が見えている。その先端が黒崎になる、岬から岬を見るのはじつにいいものだ。それにしても三陸海岸の海の青さは強烈で、目の底に残った。
広田崎の展望台
広田崎からの眺め
黒崎からの眺め
碁石岬の展望台
碁石岬からの眺め