「東海道53次・復路編」(16)平塚宿→川崎宿
平塚宿を走り抜け、相模川を渡り、国道1号を行く。茅ヶ崎を過ぎ、新湘南バイパスの藤沢ICを過ぎたところで旧東海道に入り藤沢宿へ。
藤沢は今も昔も湘南の中心地。藤沢宿は東海道の宿場町であり、遊行寺の門前町であり、さらには江ノ島や大山参詣の拠点にもなっていたので、江戸時代も東海道屈指の大きな町だった。
時宗総本山の遊行寺を参拝。往路編でも参拝したが、あのときは桜が2、3分咲といったところだった。その桜は青々とした葉を茂らせている。境内の真ん中には樹齢660年の大銀杏。大銀杏も新緑から深緑に変ろうとしていた。
遊行寺前からは道場坂を登り、国道1号に合流。そして戸塚宿から相模・武蔵国境の権太坂を越え、保土ヶ谷宿へ。
保土ヶ谷宿の本陣跡前で国道1号を左折し、旧東海道で保土ヶ谷宿の町並みを走り抜けていく。そのまま旧東海道で神奈川宿へ。東神奈川駅の周辺がかつての神奈川宿の中心。今ではその面影はない。
京急川崎駅の周辺が川崎宿の中心の新宿だが、ここも神奈川宿同様、東海道の面影はまったくない。
川崎宿では国道15号に面した稲毛神社を参拝。境内の手洗石は享保14年(1729年)に川崎宿の本陣職を務めた田中休愚(1662年~1729年)とその一族らによって、川崎宿の鎮守、山王社(今の稲毛神社)に奉納されたもの。田中休愚は川崎宿の発展におおいに尽くした人物として知られている。
何も残っていない川崎宿にあって、この稲毛神社の手洗石は当時を知る貴重な遺産。ということで川崎市の需要歴史記念物になっている。
遊行寺の大銀杏
遊行寺を参拝
遊行寺の本堂
戸塚宿のJR東海道線の踏切
保土ヶ谷宿の町並み