賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「東海道53次・復路編」(12)興津宿→蒲原宿

 興津宿からは旧東海道を行く。スズキ・アドレスV125Gは狭路をじつにスムーズに走り抜けていく。125㏄スクーターのアドレスは「旧街道めぐり」には最適だ。

 興津川を渡り、さった峠を越え、由比宿へ。ここでは宿場の中央にある「由比本陣公園」でアドレスを停め、公園内にある「東海道廣重美術館」(入館料500円)を見学。広重の江戸から京都までの東海道53次絵には思わず見入ってしまう。こうして東海道53次を往復している最中なので感動はよけいに大きい。

 由比といえば「桜エビ」。

 由比宿では「開花亭」で「桜えび御膳」(2100円)を食べた。桜エビのかき揚丼に桜エビの生エビ、ゆでエビ、佃煮の3点セットがついている。桜エビ三昧に大満足。

 由比宿から蒲原宿へ。往路編では素通りしてしまった蒲原宿だが、旧東海道沿いには古い家並みが残り、宿場町の中央には「本陣跡」がある。ここには当時のままの土蔵や大名駕籠を置いた「お駕籠石」などがそのまま残されている。また、屋根瓦には本陣を示す「本」の字が入っている。

「本陣跡」の案内板には次のように書かれている。

「本陣は、大名宿・本亭ともいわれ、江戸時代に街道の宿場に置かれた勅使、大名、公家などの貴人が宿泊した大旅籠です。主に大名の参勤交代の往復に使用されました。原則として門、玄関、上段の間がある点が、一般の旅籠と異なりました。ここは当宿(蒲原宿)の西本陣(平岡本陣)の跡で、かつてはここより100メートルほど東に東本陣(多芸本陣)もありました。本陣の当主は名主、宿役人などを兼務し、苗字帯刀を許されていました」。

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旧東海道のさった峠

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由比宿の案内図

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東海道廣重美術館」を見学

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由比宿「開花亭」の「桜えび御膳」

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蒲原宿のJR蒲原駅

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蒲原宿の案内図

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蒲原宿の町並み

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蒲原宿の本陣跡