台湾一周2010(33)
6月21日(月)曇・墾丁→瑞穂(その9)
「池上米」の池上を出発。右手に海岸山脈、左手に台湾山脈(中央山脈)を見ながら国道9号を北上。広々とした台東平野は次第に幅狭くなり、両側に山々が迫ってくる。それとともに天気は崩れ、今にも雨が降り出しそうな空模様になる。
そして北回帰線に到達。西海岸の北回帰線同様、ここにも立派な北回帰線標が立ち、その周囲は「北回帰線公園」になっている。ここからは台湾山脈の山並みを間近に眺める。はるか遠くには雪山(雲がかかっていたのかもしれない)が見えたので、
「あれが玉山ですか?」
と聞いてみた。
すると残念ながらここからは玉山は見えないとのこと。
台湾の最高峰の玉山(3952m)はほぼ北回帰線上の山なのである。
北回帰線を過ぎると、また海岸山脈と台湾山脈の間の台東平野は広くなり、今晩の宿、瑞穂温泉の温泉旅館「東岡秀川」に到着。すぐさま部屋の木枠の湯船に湯を張り、ドボーンとつかった。
「気持ちいい~!」
湯から上がると、瑞穂の町まで行き、食堂で夕食。全部で7品の料理。それとご飯と豚肉&タケノコのスープ。とくに「炒青菜」がうまい。
台鈴のみなさんとテーブルを囲んでの夕食はすごく楽しいし、自分が日本人であることを忘れてしまうほど。台湾のみなさんはそんなホスピタリティーを持っている。
う~ん、「食大国」台湾の食事はたまらん!
大満足の夕食を食べ終わると、町から4、5キロ離れた瑞穂温泉「東岡秀川」に戻り、部屋のテレビワールドカップの生中継を見た。ポルトガル対北朝鮮戦をやっていた。北朝鮮はまさかのボロ負けで、ポルトガルが7対0で勝った。
「これじゃー、帰国したら、将軍さまのお仕置きだ」
と、南アフリカからは遥かに遠い台湾の温泉宿で、北朝鮮の選手たちに同情するのだった。
「これが北回帰線標ですよ~」
北回帰線標から眺める台湾山脈
瑞穂温泉の温泉旅館「東岡秀川」に到着
「東岡秀川」前の広々とした草地
「東岡秀川」の足湯
この部屋に泊まった
洒落た部屋の内部
さっそく部屋の湯に入る
瑞穂の食堂
瑞穂での夕食