四国八十八ヵ所めぐり(85)
2009年4月26日(高松→長尾・その1)
朝食を食べ、7時、「東横イン高松・中新町」を出発。第80番の国分寺へ。
スズキ・アドレスV125Gを走らせながら、「ついに80番台に突入だ!」と思うと、感無量といった気分になる。
天平13年(741年)、聖武天皇は諸国に国分寺を建立するよう勅願し、それに応えて行基が開基した。四国八十八ヵ所にはこのような行基の開基した寺々が何寺もある。
「行基菩薩」で知られる行基は奈良時代の僧で、和泉に生まれた。諸国を行脚し、「行基図」でも知られるように、最古の日本総図をつくった。聖武天皇の帰依を受けてからというもの、東大寺や各国の国分寺造営に尽力した人物だ。
国分寺の山門前には寺の由来が書かれている。そこには創建時の金堂(本堂)と七重塔が描かれているが、当時の壮大な伽藍が想像できた。
山門をくぐって境内に入ると、四国八十八ヵ所それぞれの本尊の石像が並んでいる。まずはミニ四国の88番めぐりをし、そのあとで本堂と大師堂を参拝した。本尊の千手観音像は行基の作だという。境内の鐘楼の鐘は奈良時代のものだといわれ、国の重要文化財になっている。納経所から入っていく大師堂はほかでは見ない多宝塔様式のものだ。
国分寺の境内は天平の昔を偲ばせるものだが、讃岐国分寺跡としてその全域が国の特別史跡に指定されている。
「東横イン高松・中新町」の朝食
「東横イン高松・中新町」前の国道11号
「東横イン高松・中新町」を出発
第80番国分寺の周辺図
国分寺の山門
国分寺境内のミニ四国
国分寺の由来
国分寺の本堂
金箔の弘法大師像
国分寺の大師堂