四国八十八ヵ所めぐり(23)
2009年4月14日(伊野→春野・その2)
第33番・雪ケイ寺から土佐の名所の桂浜へ。
スズキ・アドレスV125Gを駐車場に停めて砂浜を歩く。歩きながら太平洋(土佐湾)の寄せる波を眺めた。砂浜の突端が竜頭岬だ。
ここには坂本龍馬の銅像が建っている。見上げるような大きさ。室戸岬の中岡慎太郎の銅像もそうだが、土佐人はドデカイ銅像が好きなようだ。
龍馬のグッズを売る店をのぞいたあと、第34番の種間寺へ。
この種間寺だが、弘法大師が唐から持ち帰った米、麦、粟、黍、豆の五穀の種を寺の周囲に蒔いたところから「種間寺」の寺号があるという。
種間寺の参拝を終えると、太平洋を目の前にする民宿「徳丸館」へ。その途中ではザーッと雨に降られた。宿に着くとすぐに、頭陀袋に入れていた般若心経や納経帳、御影保存帳などを部屋に広げて乾かすのだった。
ここの夕食はよかった。トビウオの刺身がうまかった。
食べ終わると、食堂でコーヒーを飲みながら、泊り客の50代の女性と話した。一人で「四国八十八ヵ所」をめぐっている。
ご主人を病気で亡くし、すっかり打ちひしがれていたとき、友人にすすめられるままにお遍路の旅に出た。すると目に入るものすべてがうれしくなり、空を見ては笑い、川の流れを見ては笑い…で、ご主人を亡くして以来、初めて笑った自分を感じたという。
「四国八十八ヵ所めぐり」は一人の女性の人生を大きく変えた。これも弘法大師のおおいなる力なのか。
桂浜の砂浜を歩く
桂浜の坂本龍馬像
桂浜の龍馬グッズの店
種馬寺本堂
種間寺で般若心経をあげるお遍路さんたち
民宿「徳丸館」
民宿「徳丸館」から見る夕焼け
民宿「徳丸館」の夕食
雨に濡れた頭陀袋内のものを乾かす