賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

四国八十八ヵ所めぐり(16)

2009年4月13日(宍喰→伊野・その1)

 阿南海岸に昇る朝日を見て、6時、ししくい温泉を出発。アドレスV125Gで気持ちのよい朝の空気を切って走り、国道55号で室戸岬を目指す。

 徳島・高知の県境を越え、「四国八十八ヵ所めぐり」も第1ステージ「発心の道場」の阿波国編から第2ステージ「修行の道場」の土佐国編に入っていく。アドレスで国道55号を南下していくと、「歩き遍路」の人たちを頻繁にみかける。

 第23番の薬王寺から第24番の最御崎寺までは歩きだと3日の行程で、この国道55号をひたすら歩くことになる。ほかにはルートがないので、いままで以上に、より多くのお遍路さんたちを見かけることになる。

 その大半は北から南に向かって歩いているが、中には逆に南から北に向かって歩いている人もいる。「四国八十八ヵ所めぐり」では巡礼することを「打つ」といっているが、1番から2番、3番…と順番にめぐるのを「順打ち」といい、その逆に88番から87番、86番…とめぐるのを「逆打ち」といっている。逆打ちの方がより難しくなるので、その分だけご利益が大きいという。

 ししくい温泉から40キロ、6時40分、室戸岬に到着。まずは岬の遊歩道を歩き、黒潮の寄せる海を見る。そのあと弘法大師が修行したという洞窟、「御厨人窟」に入り手を合わせた。

 坂本龍馬の盟友、中岡慎太郎銅像を見て、室戸岬の海岸から高台上に登っていく。絶景だ。室戸の海を見下ろし、その向こうには室戸の市街地が広がっている。高台に登ると室戸岬へ。そのあと第24番札所の最御崎寺(ほつみさきじ)に向かった。

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ししくい温泉の日の出

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徳島・高知の県境

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室戸岬に到着

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室戸岬を走る国道55号

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弘法大師の修行の地「御厨人窟

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中岡慎太郎

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室戸岬の海

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室戸岬から見る高台上の灯台

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室戸岬の台地を登っていく

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室戸岬灯台

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室戸岬灯台案内板

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第24番・最御崎寺の山門

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最御崎寺弘法大師