賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

四国八十八ヵ所めぐり(7)

2009年4月11日(徳島→神山・その1)

 6時、徳島駅前を出発。今日も絶好の巡礼日和。気持ちのよい朝の空気を切り裂いてアドレスV125Gを走らせ、国道11号経由で巡礼街道の県道12号に入っていく。

 第1番の霊山寺、第2番の極楽寺を通り、県道12号沿いのサンクスでアドレスを停め朝食にする。おにぎりを食べ、7時、第3番の金泉寺に到着。88ヵ所すべてがそうなのだが、7時から17時までが納経所の開いている時間。その間が巡礼タイムになる。

 金泉寺を参拝。ここも第2番の極楽寺同様、行基の開いた寺で、その当時は金光明寺といった。弘法大師がやってきたとき、旱魃で苦しむ村人を見て井戸を掘ると、「黄金の霊水」が湧き出た。そのとき、金泉寺に改名したのだという。境内には八角観音堂があり、そのかたわらには「黄金の井戸」がある。

 第4番の大日寺は徳島・香川の県境に連なる讃岐山脈の山裾にある。その名の通り、本尊は大日如来で、弘法大師の作という大日如来像がまつられている。ここの本堂と大師堂をつなぐ回廊には西国三十三ヵ所の33体の観音像がまつられている。

 第5番は地蔵寺。ここも名前通りの寺で、本尊は延命地蔵。胎内仏の勝軍地蔵菩薩像は弘法大師の作だといい伝えられている。仁王門の山門をくぐると樹齢800年の大銀杏。「四国八十八ヵ所めぐり」ではあちこちで名木、古木を見ることになる。

 地蔵寺の本堂と大師堂の参拝を終えたあと、200円の拝観料を払って四国でも唯一という五百羅漢をまつる羅漢堂に入っていく。回廊には等身大の彩色された五百羅漢像が並ぶ。羅漢堂はコの字型の建物。中央には釈迦如来像、左右それぞれには弥勒菩薩像と弘法大師像がまつられている。

shikoku2009-7-1208

朝食のおにぎり

shikoku2009-7-1213

第3番・金泉寺の山門

shikoku2009-7-1214

金泉寺の本堂

shikoku2009-7-1215

第4番・大日寺の山門

shikoku2009-7-1216

大日寺の本堂

shikoku2009-7-1217

第5番・地蔵寺の山門

shikoku2009-7-1218

地蔵寺弘法大師

shikoku2009-7-1220

地蔵寺の本堂

shikoku2009-7-1222

地蔵寺の五百羅漢堂

shikoku2009-7-1223

羅漢堂の五百羅漢

shikoku2009-7-1225

羅漢堂の釈迦像

shikoku2009-7-1226

羅漢堂の弘法大師