賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

ユーラシア大陸横断(37=最終回):ポルト→ロカ岬

 (『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収)

 

2002年8月11日(日)晴 ポルト→ロカ岬 362キロ

 早朝のポルトの町を歩き、8時、朝食。丸いポルトガルパンとハム、チーズ。

 9時、ポルトを出発。A1(高速1号)を南下。

 首都リスボンからシントラ経由でヨーロッパ最西端のロカ岬へ。

 

 15時、ついに「ユーラシア大陸横断」のゴール、北緯38度47分、西経9度30分のロカ岬に立った。我ら「ユーラシア軍団」の全員でロカ岬に立つことができた。それが何よりもうれしいことだった。

 

 岬には赤い灯台。岬突端の断崖上には十字架の塔が建っている。塔には「ここに地果て、海始まる」と、ポルトガルでは一番よく知られている詩人、ルイス・デ・カモエンスの詩の一節が刻み込まれている。

 ロシアのウラジオストクを出発してから41日目、1万4001キロを走ってのロカ岬到着。途中の列車での約1000キロを足せば約1万5000キロになる。

 

 スズキDR-Z400Sはほんとうによく走ってくれた。

 ノントラブルだっただけでなく、新車状態のまま、つまりタイヤやチェーンなどの消耗部品を含め、一切の部品交換なし(唯一、オイルフィルターを交換した)で「ユーラシア大陸横断」を走りきってくれたのだ。

 これはすごいことだとぼくは思っている。

 ありがとう、DR400よ!!

 

1893、リスボンに到着

リスボンに到着

 

1889、リスボン郊外のシントラ

リスボン郊外のシントラ

 

1892、ロカ岬に到着!

ロカ岬に到着!

 

1891、DRよ、よくやった!!

DRよ、よくやった!!