賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「南米・アンデス縦断」(52)

 1月7日。「ホステリア・ラス・トーレス」に連泊。「パイネの休日」といったところで、ジュース、パン、スクランブルエッグといった朝食を食べると、パイネ国立公園のシンボル、「トーレス・デル・パイネ」へのトレッキングコースを歩きはじめる。

トーレス・デル・パイネ」は直訳すると「パイネの塔」。スペイン語のトーレは英語のタワーのことで、我々の泊まった「ホステリア・ラス・トーレス」は「トーレス・デル・パイネ」に一番近いホテルということになる。

 トレッキングコースをプラプラ歩き、3本の岩峰を間近に眺める地点まで行った。

トーレス・デル・パイネ」はまさに岩の塔だ。3本の岩峰は南からデ・アゴスティーニ塔(2850m)、セントラル塔(2800m)、モンツィーノ塔(2700m)の順に並んでいる。そこで昼食。サンドイッチを食べた。そのあとはゴロンと横になってしばしの昼寝。目が覚めると、「ホステリア・ラス・トーレス」に戻った。

 夕食はホテルのレストランで。ぶ厚いステーキを食べたが、いやー、固いこと固いこと。そう簡単には噛み切れない。それでも無理をして食べつづけたので、口が閉まらなくなるほど顎が痛くなった。ステーキに添えられているジャガイモはうまかったのだが…。

 夕食後は石井君と苦労して薪を焚き、桶風の風呂に入った。久しぶりの風呂なので、すごく気持ちいい。パタゴニア縦断でけっこう疲れが溜まっていたので、ちょうどいい骨休みになった「パイネの休日」だ。

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「ホステリア・ラス・トーレス」を出発

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トーレス・デル・パイネ」へ!

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これが夕食のビーフステーキ