賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「南米・アンデス縦断」(7)

 12月7日。今日の目的地はクスコ。600キロ以上あるので、5時起床、5時半朝食、6時には出発だ。

 ナスカからは国道26号でアンデス山脈に入っていく。DR-Z400Sのアクセルをふかして峠道を登り、30キロ走ったところで第1番目の峠(1620m)を越えた。峠の周辺には草木1本、見られない。まさに砂漠の風景だ。

 最初の峠を越えると一気に高度を増していく。

 67キロ地点で第2番目の峠を越えるが、標高は3290メートル。3000メートルの世界に突入だ。第3番目の峠は標高3795メートル。第4番目の峠は3960メートルでほぼ4000メートル。このあたりになると草が生えている。峠ではアルパカを追う少年たちに出会った。

 峠を下ったところがナスカから157キロのプキオの町。標高は3050メートル。ここで給油した。

 プキオを出ると、いよいよ4000メートルの世界に入っていく。

 第5番目の峠は標高4210メートル、第5番目の峠は標高4380メートル、第7番目の峠は標高4325メートル。このあたりになると息苦しくなる。DRはそれほど高度の影響を受けることもなく快調に走り、いつも通りのエンジン音を響かせている。

 12時、第8番目の峠に到達。標高は4265メートル。ここで昼食。道祖神の菊地さんが用意してくれたおにぎりを食べた。アンデスの4000メートルの峠で食べるおにぎりの味は格別だった。

IMG_5815.jpg

ナスカの朝食

IMG_5816.jpg

第1番目の峠(1620m)

IMG_5820_20130725091916.jpg

第2番目の峠(3290m)

IMG_5822.jpg

第3番目の峠(3795m)で出会った少年たち

IMG_5824.jpg

第4番目の峠(3960m)からの眺め

IMG_5825.jpg

第5番目の峠(4210m)に立つ!