「鵜ノ子岬→尻屋崎2012」(57)
7月17日。唐桑半島の国民宿舎「からくわ荘」では夜明けとともに起き、1時間ほどかけて唐桑半島最南端の御崎を歩いた。
御崎には御崎神社が祭られ、そこから先は自然遊歩道になっている。岬突端への小道はうっそうと茂るタブやツバキなどの照葉樹林に覆われている。黒潮の影響で、このあたりまで暖地性の照葉樹林が北に延びてきているのだ。
小道のわきには苔むした鯨塚を見る。かつてはこの一帯では、供養塔の塚を建てるほど鯨を捕ったのだろう。
灯台の先には黒色粘板岩の岩場が、幅30メートル、長さ100メートルにわたって海に突き出ている。「八艘曳」と呼ばれる岩場で、御崎神社の祭神が8艘の船を従えてこの岩に上陸したという。まさにこの地は「御崎」なのだ。
「からくわ荘」に戻ると朝湯にどっぷりつかる。
「う~ん、気持いい!」
湯から上がると朝食だ。復興事業の作業員が多く泊まっているので、朝早くから朝食を食べられるのがありがたい。サケ、海苔、煮物、サラダ、漬物という朝食を食べた。ご飯がうまい!
御崎神社の大鳥居
御崎神社を参拝
御崎の「八艘曳」
御崎から見る太平洋
「からくわ荘」の朝湯に入る
「からくわ荘」の朝食を食べる