台湾往復縦断2011(62)
台鈴のみなさんとの夕食を終え、台鈴の本社前に戻ると夜の松江路をプラプラ歩いた。「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)に戻ると、2人のライダーが訪ねてきた。スズキのDR-Z400SMに乗る呉さんと、BMWのF650GSに乗る陳さん。
ホテルのティールームで2人と話したが、ぼくもDR-Z400Sに乗っているので呉さんとは「DR談義」で盛り上がった。呉さんのDRはモタードのSMだが、ぼくも「300日3000湯」の温泉めぐりで1万キロ以上乗っているので懐かしのバイクなのだ。
驚いたのは陳さん。
日本のオフロードバイク誌『バックオフ』の読者で、何とカソリが表紙になっている3冊を持ってきた。陳さんは『バックオフ』の休刊をとっても残念がっていた。
呉さんと陳さんの2人のライダーと話していると、日本と台湾の距離の近さを改めて感じさせてくれるのだった。
ところでこの日の新聞には興味深い記事がのっていた。世論調査の結果だ。その世論調査というのは「台湾人の好きな国」。
日本が50パーセント超でダントツの1位、2位で10パーセント台のアメリカを大きく引き離していた。
「台湾往復縦断」の最後の夜、台北のホテルでカソリ、
「日本はもっともっと台湾を大事にしなくてはいけない」
と心底、思った。
世界中のどこを探しても、台湾以上に日本が好き、日本人が好きだという国はない。
今回の「台湾往復縦断」では行く先々で大歓迎されたが、その理由のひとつはぼくが日本人だからだ。それほど台湾人は日本人に対して好意を持っている。
夜の松江路を歩く
スズキのDR-Z400SMに乗る呉さん
BMWのF650GSに乗る陳さん
陳さんは表紙がカソリの『バックオフ』を3冊持ってきた!