台湾往復縦断2011(46)
3000メートル級の山々の連なる合歓連峰から国道14号を下り、東西横断公路(国道8号)とのT字路に出た。そこは大禹嶺。東西横断(横貫)公路最高所の峠で標高2565メートル。台湾を台湾海峡側と太平洋側に2分する中央分水嶺の峠だ。
大禹嶺を境にして西側は大甲渓の水系、東側は立霧渓の水系になる。「渓」は台湾では「川」を意味する。
大禹嶺から西へ、短いトンネルを抜け、梨山の町へと下っていく。台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせ、渓流沿いの道を行く。渓流の透き通った流れに目が吸い寄せられてしまう。
梨山に到着。ここは標高2000メートルの高原の町。台湾第2の高峰、雪山(3884m)の登山口になっている。町からはその雪山をはじめ南湖大山(3740m)、奇峰の大覇尖山(3505m)といった高峰群を見ることができる。
梨山は文字通りの梨の産地。梨のみならず桃やリンゴの産地にもなっている。「果物の町」。道路沿いに並ぶ露店では梨山産の果物を売っている。さっそくTEKKENを停め、「水蜜桃」を買った。甘い水蜜桃を食べながら、道路沿いの展望ポイントから梨山をとりまく3000メートル級の山並みを眺めるのだった。
大禹嶺から梨山へ
東西横断公路沿いの渓流
梨山の町並み
梨山の果物の露店
梨山からをとりまく3000メートル級の山並み