台湾往復横断2011(43)
清境を出発。山岳路の国道14号を北へ。中央山脈の高峰群を右手に見ながら、台鈴の125㏄スクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせる。
それにしてもすごい眺めだ。山々はそそり立ち、見下ろす谷は恐ろしくなるほど深い。 路肩を踏外したら、それこそ谷底まで何百メートルも落下してしまう。高原野菜を満載にしたトラックとすれ違うたびに冷っとした。
山々のはるか上の方まで集落や耕地が見られるが、それは信州の伊那谷や四国の祖谷渓を思わせるような風景だ。
中央山脈の高峰群を間近にする展望台でTEKKENを停める。そこには太魯閣国家公園(ナショナルパーク)の碑が建っている。
展望台の標高は3090メートル。目の前には中央山脈の合歓東峰(3421m)、屏風山(3250m)、奇莱北峰(3607m)、奇莱南峰(3358m)…の高峰群が連なっている。それら3000メートル峰は台湾の最高峰、玉山(3952m)へとつづいている。
山の斜面には家々が建ち、ビニールハウスの畑が見られる
TEKKENを停めて中央山脈を眺める
太魯閣国家公園の碑