賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

カソリのミニ旅(20)

2010年5月5日(水)晴 大磯(2)

「相模国府祭」を見たあと、JR東海道線の大磯駅前を出発し、城山公園に寄ったあと高麗山に行く。高久神社(もともとは神仏混淆の高麗寺)の脇から山道を登っていった。

 この高麗山は東海道沿いでは唯一といっていい照葉樹の自然林が残っている山。スダジイやタブなどの照葉樹が全山を覆いつくしている。かなりの急坂を上って山頂へ。東海道線の列車の音や国道1号の車の音が山の斜面を這い上がってくるかのように聞こえる。海風が心地よい。

 30分ほどで標高160メートルの高麗山の山頂に到着。

 大磯のこの一帯は「高麗」と呼ばれているが、それは唐、新羅に滅ぼされた高句麗に由来している。高句麗の王子、若光は一族をひきつれて海を渡り、大磯の地に上陸。高麗山の麓に住んだという。

 高麗山の山頂からはさらに尾根道を歩き、八俵山、浅間山を通って湘南平まで歩いた。そこにはテレビ塔。レストハウスで「ラーメンライス」(750円)を食べたが、1時間ほど山道を歩いて腹ペコだったので、

「クワー、たまらん!」

 と声が出るほどうまかった。

 湘南平から来た道を戻り、高麗山から高久神社へ。

 夕暮れの高久神社から伊勢原の自宅に戻ったが、「相模の六社めぐり」をし、「相模国府祭」を見、「城山公園」の新緑、展望を楽しみ、「高麗山→湘南平」の山道歩きをし、存分に楽しんだ日帰りツーリングだったが、全行程はわずか64キロ。中身の濃い64キロだった。

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JR東海道線の大磯駅前を出発

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高麗山の麓の高久神社

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浅間山の山頂

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湘南平のテレビ塔

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湘南平の「ラーメンライス」