伝説の「賀曽利隆オンライン」(14)
(2000年11月10日)
あっというまに寒くなり、冬間近を思わせる今日このごろです。
前回、お伝えしたことですが、韓国へのバイク持ち込み解禁のホームページが開設され、署名できるようになりました。JTBの月刊『旅』編集部に協力をいただき、「韓国へのバイク持ち込み解禁署名運動事務局」も開設されました。アドレスはrurubu.com/ 。その中にある「バイク韓国持ち込み署名」をクリックして下さい。
署名運動の期間は今日(2000年11月10日)から2001年2月28日までで、3月には金大中大統領に集めた署名を届けます。我々の声をソウルの青瓦台(大統領官邸)に伝えようではありませんか。
日本の運輸省も動いてくれました。今月21日に開かれる政府間レベルでの日韓観光定期協議での正式議題に、韓国へのバイク持ち込み解禁を取り上げてくれるそうです。おおいに期待しようではありませんか。
日本から韓国への渡航者は年間200万人を超えていますが、韓国側は2002年までに500万人を目指しています。バイク解禁はその一助になるし、日韓友好の大きな一歩になるものとぼくは確信しています。
今日(11月10日)発売の月刊『旅』(12月号)は「韓国大特集」ですが、その中にカソリの今回の「韓国一周3150キロ」も出ています。大きく取り上げられています。どうぞご覧下さい。また「韓国一周」の単行本も来年の3月には出る予定ですのでご期待下さい。
この本には関釜連絡船の歴史とか、朝鮮戦争の歴史とか、新羅、百済の歴史などもふんだんに盛り込みたいと思っています。
(2000年11月25日)
『世界を駆けるゾ!40代編下巻』(フィールド出版刊)ができました。
なんともうれしいことですが、『20代編』からはじまった『世界を駆けるゾ!』シリーズも、『30代編』、『40代編上巻』にひきつづいての今回の『40代編下巻』の完成によって、これで完結ということになります。
4冊の本で合計すると400字詰原稿用紙で2000枚ぐらいの原稿を書きました。
こうして30年の旅を振りかえったことによって、今までに自分のしてきたことがより鮮明に見え、これから先の、もう30年間の自分のしたいことがより鮮明に見えてきたような気がします。
50代に足を突っ込んだ今が、我が旅人生のちょうどいい折り返し点だとも思っています。
ぼくは80になるまでは「世界を駆けるゾ!」を叫びながらバイクに乗りつづけるつもりですので、このあと、かならずや『世界を駆けるゾ!』シリーズの『50代編』『60代編』『70代編』を出しますので、どうぞ末永いおつきあいをお願いします。
折しも21世紀を間近にする今ですが、20世紀の30年間、世界を駆けめぐってきたぼくとしては、なんとしても21世紀のもう30年間、世界を駆けめぐりつづけたいのです。
今までの30年間でやってきたことを振り返ると、これからの30年間ではもっと、もっといろいろなことができるような気がするのです。
バイクは体も心も鍛えてくれる乗物です。バイクに乗りつづけている限り、カソリはいつまでも、きっと「世界を駆けるゾ!」と叫びつづけていることでしょう。