賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

四国八十八ヵ所めぐり(31)

2009年4月16日(梼原→鬼北・その3)

「ジョン万次郎」の銅像の建つ四国最南端の足摺岬からは、海沿いのルートで土佐清水へ。その途中の中浜がジョン万次郎の生まれ故郷だ。

 遠洋漁業の基地になっている土佐清水からは国道321号を行く。竜串海中公園の前を通り、叶崎へ。スズキ・アドレスV125Gを停め、岬の突端まで歩いていく。そこには灯台。断崖の落ちる海岸線を一望。はるか遠くには足摺岬が見える。

 さらに国道321号を行く。青い海にブルーのアドレスが映える。

 宿毛の手前の道の駅「宿毛」では海草のアオサののった「あおさうどん」を食べた。

 宿毛からは国道56号で中村(四万十市)方向に走り、第39番の延光寺へ。ここも多くの札所の寺がそうであるように、行基が開基した。薬師如来像を刻んで本尊とし、堂宇を建ててまつったことに始まる。

 広い境内には梵鐘をのせた海亀の像。ここには「目洗いの井戸」がある。弘法大師が訪れたとき、この地の住民たちが水に困っているのを知り、錫杖で地面を突くと霊水が湧き出たという。それが「目洗いの井戸」。眼病によく効くとのことで、この水で目を洗っていく人が多い。

 延光寺の本堂、大師堂の参拝を終えると宿毛に戻ったが、これで「修行の道場」、土佐の札所めぐりを終えた。

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ジョン万次郎の故郷、中浜の集落

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叶崎

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叶崎の灯台

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叶崎から足摺岬を眺める

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国道321号を行く

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道の駅「宿毛」で食べた「あおさうどん」

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第39番・延光寺の山門

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延光寺の海亀像

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延光寺本堂

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延光寺の「目洗い井戸」

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延光寺前に立つ巡礼路の案内板