賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

四国八十八ヵ所めぐり(27)

2009年4月15日(春野→梼原・その4)

 窪川の第37番・岩本寺から足摺岬の第38番・金剛福寺までは遠い。「歩き遍路」だと2、3日の行程だ。

 ぼくはといえば、その間はアドレスV125Gを走らせ、四万十川の源流から四国カルストへと寄り道をする。「四国八十八ヵ所」をめぐりながら、自由自在に四国を駆けめぐることができのが、「バイク遍路」の最大の魅力だ。

 窪川からは四万十川の清流を見ながら県道19号を行く。

 国道197号にぶつかると、県道378号で四万十川源流の集落、船戸を走り抜け、山中に入っていく。

 県道378号からさらに舗装林道を走り、奥深くに入ったところに、「四万十川源流の碑」が建っている。窪川から50キロの地点。岩間を四万十川の源流が流れ落ちている。そこから山道を3、40分ほど登れば、不入山(1336m)山頂直下の四万十川最初の一滴が流れ出る源まで行ける。

四万十川源流の碑」から県道378号に戻り、不入山の東麓を北へ。

「ヨサク国道」で知られる国道439号の矢筈峠に出る。峠のトンネルを抜け、峠を下ったところで天狗高原へ。

 天狗高原からの眺めは絶景だ。青い四国の山々がはてしなく連なっている。

 天狗高原からは高知・愛媛県境の山上の道を行く。

 天狗高原から五段高原にかけてが、日本三大カルストのひとつに数えられている「四国カルスト」。草原に羊が群れているかのようなカルスト地形の風景を見ながら走り、国道440号の地芳峠に出た。

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四万十川の清流を見ながら走る

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四万十川上流の山村の風景

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四万十川源流の碑

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岩間を流れ落ちる四万十川の源流

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天狗高原

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天狗高原に到着

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山上の道を行く

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四国カルスト

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四国カルストの牧場

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高知・愛媛県境の地芳峠