四国八十八ヵ所めぐり(13)
2009年4月12日(神山→宍喰・その3)
第13番の大日寺から第17番の井戸寺までの「五ヵ所参り」を終えると、国道192号で徳島へ。
徳島駅前でアドレスV125Gを停めた。徳島駅前を出発したのは前日のことでしかないのに、もうすでに何日もかけて「四国八十八ヵ所」の札所めぐりをしているかのような思いにとらわれた。
カンコーヒーを飲んでひと息入れたところで出発。国道55号を南へ、第18番の恩山寺に向かっていく。勝浦川を渡ると、右手には四国山地の山々が大きく見えてくる。
恩山寺に到着。駐車場に停まっている車を見ると、他県ナンバーが多い。千葉や栃木、群馬といった関東ナンバーが目についた。桜吹雪の参道を歩き、恩山寺の本堂と大師堂を参拝。大師堂の右手には御母公堂が建っている。
この寺に弘法大師が滞在中、母が尋ねてきたが、女人禁制の修行道場だったので入山できなかった。大師は母のために山門あたりで17日間の秘法を修行し、ついに母との対面を果たした。それに因んでの御母公堂なのだという。
つづいて第19番の立江寺へ。境内の枝垂桜が満開だった。ここでは大勢のお遍路さんたちと一緒になったが、本堂で、大師堂で、一緒になって般若心経をあげた。
第20番の鶴林寺は標高570メートルの山頂にある寺なので、第12番の焼山寺に次ぐ難所になっている。今でこそ車道ができているが、「歩き遍路」で登る参道は焼山寺以上の難路だという。
弘法大師が夢のお告げでこの地にやって来た時、雌雄の鶴が小さな金色の地蔵尊を羽に包んで守っていたという。大師は自らも地蔵尊を彫り刻み、鶴が守った地蔵尊を胎内に納めて本尊とし、堂宇を建ててまつった。それに因んで本堂は雌雄、2羽の鶴に守られるようにして建っている。
鶴林寺は地元では「おつるさん」の愛称で呼ばれている。
徳島駅前に戻ってきた!
第18番の恩山寺に到着
恩山寺本堂
恩山寺の大師堂
第19番・立江寺の山門
立江寺にやってきたお遍路さんたち
立江寺本堂
立江寺の枝垂桜は満開
立江寺の多宝塔
立江寺の大師堂
第20番・鶴林寺の山門
鶴林寺から見る山深い風景
鶴林寺にやってきたお遍路さんたち
鶴林寺の鶴
般若心経をあげている
鶴林寺の大師堂