賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

ユーラシア大陸横断(13)クイビシェフ→オムスク

(『ツーリングGO!GO!』2002年11月 所収)

2002年7月17日(水)晴れ クイビシェフ→オムスク 379キロ

 7時30分出発。M51でオムスクへ。

 8時30分、M51沿いのレストランでピロシキ、ピルメニ、スープの朝食。

 天気は快晴。大平原の中を行く。2車線のハイウエイを疾走。風が強い。

 カザフスタンとの国境近くを通っていく。カザフスタンへとつづく大草原地帯を走っていると、このまま国境を越えて中央アジアの国々へと無性に行ってみたくなる。

 このあたりまで来ると、オランダやドイツ、ポーランドなどからの大型トラックを見かけるようになる。

 大草原の中での昼食。パンとキューリ、ハム、ソーセージ、それと韓国製のインスタントラーメン。そこでフランス人のチャリダーに出会う。「世界一周」中。ヨーロッパを走り、南北アメリカを縦断し、中国、モンゴルを走り、ここまでやってきた。ロシアを横断してフランスに戻るという。

 17時30分、シベリアでも有数の工業都市、オムスクに到着。ホテル「モロディオズナヤ」に泊まる。ホテルのレストランで夕食。カツレツ&ライス、サラダ。夕食後、オムスクの町を歩いた。

(M51はオムスクからカザフスタン経由でウラル山脈の麓のチェラビンスクに通じている。無理すれば1日で走れる距離。しかし我々外国人はビザを取らなくてはカザフスタンに入れないので、チューメニ、エカテリンブルグと大きく北に迂回し、4日かけてチェラビンスクまで行くことになる)

1804、オムスク郊外の教会

オムスク郊外の教会