台湾往復縦断2011(54)
復興から台北近郊の三峡へと、台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせる。いよいよゴールの台北が近づいてきた。
三峡の町に到着すると「清水祖師廟」を参拝。
清代の乾隆34年(1769年)に創建された清水祖師廟は、台湾で最も美しい彫刻を誇る祖師廟として知られている。
道光13年(1833年)の大地震で大きな被害を受けたが、すぐに再建された。
1895年には進駐してきた日本軍に焼かれたが、4年後には再建された。
まさに不死鳥のような清水祖師廟だが、信仰心の篤い台湾人を象徴しているかのような話だ。
清水祖師廟は清水祖師をまつっている。
清水祖師の人となりについては諸説があるが、三峡の祖師廟では、次のように紹介されている。
「本名は陳昭應。北宋の開封府の出身。福建省安渓県清水巌に祠が建てられた。公務を退いたあと清水巌に隠居していたので、清水祖師と称せられ、安渓人はその祠を祖師廟と呼ぶようになった」
時代が下って安渓の人たちが台湾に移住してきたとき、三峡を定住地に選び、ここに守護神として清水祖師をまつった。清水祖師の霊験はあらたかで、それ以来、三峡の人々の信仰と社会活動の中心的な役割を果たしているという。
このように三峡の清水祖師廟は実在の人物を神として崇め、まつっているのだ。
復興から三峡への道
清水祖師廟の彫刻
清水祖師廟の祭壇
清水祖師廟を参拝
清水祖師廟の神々