賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

四国八十八ヵ所めぐり(134)

2009年5月6日(徳島→京都・その1)

 5時30分、徳島駅前の「東横イン」を出発し、徳島港へ。和歌山港行きの南海フェリー「かつらぎ」に乗船。5時55分に出港。甲板から離れゆく徳島港、離れゆく四国を眺めた。

「さらば、四国よ。またな!」

「おにぎり&お茶」の朝食を食べると、1時間以上、何とも気持ちの良い朝寝。目が覚めると、フェリーは和歌山港に近づいていた。

 7時55分、和歌山港に到着。和歌山からは国道24号で高野口へ。紀ノ川を渡り、高野山を目指して登っていく。

「四国八十八ヵ所めぐり」を終えたら、最後に高野山奥の院を参拝することになっている。高野山に来ないことには、「四国八十八ヵ所めぐり」は終らないのだ。

 高野山こそ弘法大師の聖地。ここは大師入定の地で、大師はこの地でいまだに生きつづけていると信じられている。

 新緑の高野山への道を登りつづけ、南海の高野山駅に立ち寄り、そして大門に到達。見上げるほどの巨大な山門。仁王像が立ち尽くす仁王門だ。ここは高野山の西の入口。ここから山上の宗教都市、高野山がはじまる。

 大門は元禄元年(1688年)に炎上し、宝永2年(1705年)に再建された。それが今のものだという。

 大門を見上げていると、空海が青春の日々を過ごした唐の都、長安が連想された。

シルクロード横断」(2006年)の出発点となった西安の町並みが、まぶたに浮かんでくるのだった。

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早朝の「東横イン徳島駅前」を出発

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フェリーに乗船。離れゆく徳島港

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朝食の「おにぎり&お茶」

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和歌山港に上陸

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高野口を流れる紀ノ川

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高野山を登っていく

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南海の高野山

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高野山の大門

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大門の仁王像