四国八十八ヵ所めぐり(38)
2009年4月17日(鬼北→松山・その5)
三坂峠を越えて松山市に入り、旧道で峠を下った。
三坂峠下では第46番の浄瑠璃寺と第47番の八坂寺をめぐった。
浄瑠璃寺は和銅元年(708年)に行基が開山。自ら寺の本尊の薬師如来像をつくったと、案内板に書かれている。
つづいて第48番の八坂寺へ。寺の創建は浄瑠璃寺よりも古く、大宝元年(701年)と伝えられている。
八坂寺の参拝を終えると、浄瑠璃寺前の旅館「長珍屋」で泊まった。
大浴場の湯につかり、湯から上がると、大広間での夕食。50代の男性と一緒になった。その人は末期ガン。バリバリの会社人間だったということだが、末期ガンを宣告されたときは目の前が真っ暗になったという。
それを機に四国巡礼の旅に出たのだが、すっかり変った自分を感じるという。巡礼旅に出て「有難さ」がしみじみとわかったというのだ。食事の有難さ、人の親切の有難さ。
そのきわめつけは朝、起きたとき。
目が覚めたとき、「あー、自分はまだ生きている!」と心底、有難くなり、思わず手を合わせるという。この「有難い」という気持ちを持ったおかげで、「(寿命が)少し延びているようですよ」といっていた。
三坂峠下のナノハナ畑
第46番・浄瑠璃寺に到着
浄瑠璃寺本堂
浄瑠璃寺を参拝するお遍路さん
浄瑠璃寺の大師堂
第47番・八坂寺へ
八坂寺への道
八坂寺に到着
八坂寺本堂
八坂寺の大師堂
「長珍屋」の屏風
「長珍屋」の夕食