賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

四国八十八ヵ所めぐり(28)

2009年4月15日(春野→梼原・その5)

 高知・愛媛県境の地芳峠から国道440号で梼原に下った。村役場で「茶や谷」を聞き、国道197号→県道2号経由で山中に入っていく。村役場から12キロで茶や谷に到着。ここは「坂本龍馬脱藩の道」。その説明板には次ぎのように書かれていた。

「幕末の英雄坂本龍馬は同志沢村惣之丞とともに文久2年(1862年)3月24日高知を出奔し、25日梼原に到着。その夜、梼原の勤皇の志士那須俊平・信吾父子の道案内により宮野々の関を抜け、四万川は茶や谷の松ヶ崎番所を抜けて予土国境・韮ヶ峠を越え、伊予の国(愛媛県)に脱藩した。俊平は同行し、小屋村(野村町)、水ヶ峠(河辺村)を経て泉ヶ崎(五十崎町)に宿泊、27日宿間村(五十崎町)に着いた。俊平はここで引き返し、龍馬、惣之丞は船で長浜へ。長浜では冨屋金兵衛宅に泊まり、28日船で2日を要し、三田尻山口県)に到着した」

 茶や谷では友人に紹介された円明寺に行く。

 ご住職の渡辺隆法さんは大のオートバイファン。ということでぼくが尋ねていくと喜んでくれて、ひと晩、お寺に泊めてもらった。

 渡辺さんの案内で山中にタラの芽を採りに行く。

 夕食では採ったばかりのタラの芽の天ぷらをいただいた。たいへんなご馳走の夕食で、イノシシ肉のバーベキューやイワシやアジの丸ずし、ジャコ天などを次々にいただいた。

 夕食後は渡辺さん夫妻と話す。お2人ともオートバイが大好きで、なんとオーストラリアの超悪路、ナラボー平原のレールウェイ(大陸横断鉄道沿いの1500キロにも及ぶダート)をタンデムで走破したという。話がはずみ、夜中の2時過ぎに円明寺での宴はお開きになるのだった。

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坂本龍馬脱藩の道

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円明寺の山門

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円明寺本堂

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渡辺さんとタラの芽を採りにいく

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円明寺の山中の茶畑

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タラの芽の天ぷら

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イノシシ肉

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イノシシ肉のバーベキュー

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イワシの丸ずし

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ジャコ天