賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

カソリの島旅(14)松島(宮城)

 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)

 

 寒風沢島から石巻港に戻ると、国道45号で“日本三景”の松島へ。

 駐車場にスズキSMX50を停め、徹底的に松島を歩いた。松島湾の浦戸諸島の島々を見てまわったあとだけに、今回は特別な思いで松島を見てまわることができた。

 松島には橋でつながった3つの小島がある。

 まずは雄島。歩いて島を一周する。徒歩約10分。岩をくり抜いた岩屋に石仏をまつっている。島の突端には国指定の文化財「頼賢の碑」。

 次ぎに五大堂の島に行く。松島観光のシンボル的な存在で、大勢の観光客が押し寄せていた。この島は五大堂があるだけの超小島。五大堂入口の茶屋では名物の「ずんだ餅」を食べた。

 3番目は福浦島。有料(200円)の人道橋、福浦橋で島に渡っていく。

 この島には弁財天がまつられ、「弁天堂」のとなりには「弁天茶屋」がある。

 これら3島を巡ったところで、瑞厳寺を参拝。なんと拝観料は700円になっている。東北一のバカ高拝観料。それでも大勢の観光客が押し寄せている。う~ん、これはたまらない商売だ。

 最後に海上レストランで昼食。「カキづくし」(2000円)を食べた。焼きガキとカキ田楽、カキのフライ、カキの吸い物と、カキ三昧の昼食だ。

 松島を出発。海沿いの道を走り、奥松島の宮戸島へ。松島湾に浮かぶ島々の中では最大の島。短い橋で本土とつながっている。島の突端、大浜まで4キロ。そこから遊歩道を歩き、“日本三大渓”のひとつ、嵯峨渓の海岸美を見た。さらに“松島四大観”の筆頭、大高森に登り、松島を見渡した。