賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

ユーラシア大陸横断(24)スモレンスク→ミンスク

 (『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収)

2002年7月28日(日)晴 スモレンスク→ミンスク

 早朝のスモレンスクの町を歩く。ドニエプル川からは川霧が立ち上っている。

 7時、朝食。パン、チーズ、サラミ、サラダ、ヨーグルト。

 8時、出発。85キロ走り、9時30分にはベラルーシとの国境に到着。ロシア側の出国手続きは簡単に終り、ベラルーシ側へ。

 ベラルーシ側の入国手続きは、ここでグリーンカード(ヨーロッパ全域で通用するバイクの保険)に入ったこともあって、かなり時間がかかった。

 ポーランド人カップルのライダーとロシア人カップルのライダーに出会う。ポーランド人のカップルはシベリアを横断してここまでやってきた。これからポーランドの首都ワルシャワに向かうという。ロシア人のカップルはロシアの飛び地、バルト海に面したカリーニングラードに向かうという。

 国境ではTIRマークをつけた大型トラックが100台以上もの長い列をつくっていた。「TIR」というのはフランス語の「TRANSPORT INTERNATIONAL ROUTIERES」の略。トラックの国際便だ。

 11時30分、国境通過。ロシアからベラルーシに入る。M1で首都のミンスクへ。

 その途中ではスピード違反で捕まった。その場で罰金。2万3000ルーブルを取られた。もう1人、川澄さんも捕まったが、警官に「キミは(F1レーサーの)シュマッハを知っているか。よく似ているよ」といわれた。それ以降、川澄さんのニックネームは「シュマッハ川澄」になった。

 M1沿いのレストランで昼食。シシカバブーのようなシャシリックを食べる。

 首都ミンスクに到着したのは17時30分。「ホテル・ユビレジナヤ」に泊まる。

 ホテルのレストランで夕食。グラタンと鶏の唐揚げ。夕食後はミンスクの町を歩きまわった。

1850、ロシアとベラルーシの国境で

ロシアとベラルーシの国境で

1851、ベラルーシのガソリンスタンド

ベラルーシのガソリンスタンド

1852、昼食のシャシリック。羊肉ではなく牛肉

昼食のシャシリック。羊肉ではなく牛肉

1853、ベラルーシの首都、ミンスク郊外の高層住宅群

ベラルーシの首都、ミンスク郊外の高層住宅群

1854、ミンスクで泊まった「ホテル・ユビレジナヤ」

ミンスクで泊まった「ホテル・ユビレジナヤ」

1855、ミンスクの教会

ミンスクの教会

1856、ミンスクの中心街

ミンスクの中心街